IX 復命書
平成21年6月14日から19日まで、博士前期課程「島嶼保健看護実習」の実習調整のためサイパンに出張したところ、その成果は下記の通りであったので復命します。
平成21年6月22日
沖縄県立看護大学講師 神里みどり、大川嶺子
沖縄県立看護大学学長 野口美和子 殿
記
- 目的:サイパン島で開催された第31回American Pacific Nurse Leaders Conference に参加し、「島嶼保健看護実習」の海外実習場所として選定したサイパン、グアム、テニアンの看護関係者との実習調整ならびに非常勤講師(国際島嶼看護論)の選定と依頼を行うこと。
太平洋諸島の島々の看護職リーダーとの交流と看護継続教育の現状把握と大学院学生の引率。 - 期間:平成21年6月14日(日)〜19日(金)(6日間)
日程は別紙参照 - 場所:アメリカ合衆国北マリナア諸島自治区サイパン島
ハイアットホテル内会議室 - 参加者:神里みどり、大川嶺子、知念久美子(博士後期課程1年)、
謝花小百合(博士後期課程2年)、田島瑞穂(博士前期課程2年) - 実習調整対象者:
グアム グアム大学看護保健学部長 Maria Salomon
グアムメモリアルホスピタル責任者 Jemmabeth Simbillo
サイパン サイパンコモンウェルスヘルスセンター
副センター長 Lieutenant Governor
管理部門責任者 Pedro T. Untalan
テニアン テニアンヘルスセンター
ファミリーナースプラクティショナー Arley Long - 成果 :
以下の施設代表者および看護関係者に個別に資料を提示して説明を行なって実習協力への了解を得た後に、実習調整を行なった。直接会って調整することができたことは、今後のメール等での調整を円滑にすると考えられた。さらに、国際島嶼看護論の非常勤講師として、グアム大学看護学部長(Maria Salomon)とハワイ大学准教授(Kristine Qureshi)に依頼し、2010年1月と2月に来日することを決定した。
1)グアム
(1)グアム大学看護保健学部長 Maria Salomon
グアム大学での講義の了解を得て日程調整を行なった。
グアムヘルスセンターとの調整を依頼し了解を得た。
(2)グアムメモリアルホスピタル責任者 Jemmabeth Simbillo
病院見学、講義の了解を得た。
講義・見学内容については、実習1〜2ヶ月前に調整することになった。
2)サイパン
サイパンヘルスセンター
同センターを訪問し、副所長および管理部門責任者に面談し、実習受入の了解を得た。
看護部門責任者のポストは現在空席のため、面談はできなかった。
看護部門責任者就任後に実習についての申し送りをしていただくことになった。
3)テニアン
テニアンヘルスセンター
ファミリーナースプラクティショナーと面談し実習の了解を得た。
講義、看護場面への参加、訪問看護への同行も可能との事であった。
実習受入については、大学からセンター長に文書で依頼することになった。 - 懸案事項:今後以下のことを行なう。
1)実習協力施設に実習協力依頼(公文書)を送付する
2)グアム大学とは交流協定締結のための調整を行なう
3)サイパンヘルスセンター看護部門責任者就任後に直接の実習調整を行なう
4)テニアンヘルスセンターについては、実習目的についての文書を送付して
実習受入の承諾を得て後に、公文書を発送する。
5)具体的な実習内容の調整は、実習1〜2ヶ月前に行なう。 - その他
1)カンファレンス参加者との交流
カンファレンスの参加者は、10の島および地域の看護職であり、各島や地域の看護活動と課題の報告、今後の活動の検討、島々の看護職に対する研修を行なっていた。
報告や研修の合間、および昼食を共にして各島々の看護職が歓談していたが、本学からの参加者も島での看護職の数、看護の内容、人びとの健康状況等について尋ねたりし、沖縄や日本のことを尋ねられて答えたりと、参加者との交流を積極的に行なった。また最終日のCultural Night では、島や地域ごとの出し物を一緒に楽しみ、本学もJapanグループとして歌で積極的に参加した。出し物は島毎の固有の歴史や文化の特徴を感じさせるものであった。
2)カンファレンス参加の本学大学院生の様子
3人とも積極的にカンファレンスに参加し、参加者数の確認や、報告資料を事務局から頂くなどの役割を担ってくれた。参加者との交流も積極的で、隣テーブルのトラック諸島の看護者とは特に親しくなり色々と情報交換をしていた。また、空き時間でサイパン内の戦跡や博物館を巡り、サイパンの歴史の理解に努めていた。
以上