島嶼看護

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第 III 章-2 平成21年度 自己点検評価会議と自己評価報告書

3.遠隔講義および会議でのインターネットの活用
遠隔講義
:島嶼保健看護関連科目以外に、大学院の共通科目(保健看護と研究 I 、生涯人間発達学、継続保健看護教育、コンサルテーション論、看護倫理)に関しても、宮古島教室や波照間島の博士前期課程の学生の自宅にて受講できる遠隔講義システムを利用した授業が実施された。
遠隔合同カンファレンス:大学院博士前期・後期課程の学生による合同カンファレンスが開催され、関東地区の在住学生が遠隔で参加した。
中間・公開発表会:大学院博士前期・後期課程の学生の中間発表会にて、宮古島在住の学生と名古屋在住の学生が遠隔システムで参加し、質疑応答にも参加した。
公開講演会:公開講演会の開催時に、遠隔システムを活用して、宮古島教室やその他の離島診療所における看護職が参加した。
関連会議:学部GP関係者や学務の事務職員らが遠隔システムを活用して会議などを開催した。
学外との交流:遠隔システムを活用した日本公衆衛生学会での自由集会の開催、また、札幌医科大学、群馬大学、聖マリアンナ大学、名桜大学からの遠隔教室の視察があった。札幌医科大学の視察者とは、宮古島教室と本大学を結ぶ遠隔システムを活用した会議も行った。
その他:島嶼保健看護領域以外の大学院の学生による本大学と宮古島教室ならびに他の県外施設との遠隔システムを活用した勉強会を開催した。

評価:IT機器を活用した遠隔システムの整備が構築されたため、島嶼保健看護領域以外の大学院学生や教職員による遠隔システムを活用した会議などが開催され有効利用がなされてきている。また、学外からの視察者との交流を通じて、遠隔システムの有効利用に関する実践活動について情報を共有することができた。

4.H20年度と21年度の成果評価
H20年度の自己点検評価会議を5月に開催し、自己点検評価報告書を作成してそれに基づいて成果報告を行った。その後6月に外部評価会議を開催し、H20年度成果報告書と自己点検評価報告書に基づいて成果内容の報告を行った。外部評価会議において、島嶼看護学で求められる育成能力について具体的に報告書で明文化するようにコメントがあった。文部科学省に提出した大学院GPの資料には、すでに育成能力に関して、明確に明示されているので、それを本大学の大学院の育成能力と合わせて、わかりやすく図で明示し、H21年度成果報告書に掲載した。
H21年度の自己点検評価会議は、10月・1月・2月に開催され、H20年度と同様に自己点検評価報告書を作成して、成果報告を行った。3月に開催予定の外部評価委委員会で、H21年度の成果内容を報告し、外部評価委員からの評価を受けた後に、改善点などについて検討し、次年度へ反映させるようにする。

評価:H21年度の成果として、成果内容を報告書や自己点検評価報告書としてまとめて報告することで、プログラムの実施内容の評価の総まとめをすることができた。さらにその成果報告を他大学や関係機関に向けて、発信していくことが必要である。

5.H22年度入学者募集と科目履修生の募集ならびに入学試験の実施と合格者の決定
本プログラムに関する募集要項を作成し、県内の関係機関や全国の看護系大学に配布した。
入学試験をH21年9月12日に実施し、博士前期課程の応募者数は3名で、その中から2名(宮古在住看護師)の合格者を決定した。博士後期課程の1名枠に1名の応募がみられたが、試験の結果は該当者なしであった。
 博士後期課程(1名の定員枠)の2次募集の試験をH22年2月9日に実施し、応募者2名に対し、合格者1名を決定した。
 H22年度開講予定の島嶼保健看護関連科目「地域文化看護論」「多職種地域連携論」の2科目に関する科目履修生の募集を行った。

評価:H22年度入学予定者、博士前期課程2名(宮古島在住)、博士後期課程1名(本島内在住)の総計3名の学生が4月に入学を予定しており、定員枠の人数が確保できている。

6.社会に対する大学院GP活動の情報発信
学外への発信

日時 内容
6月15日
 〜19日
31st American Pacific Nursing Leaders Council Conference(サイパン)参加:5名
7月29日 宮古島教室においてH22年度大学院進学説明会と科目履修生の説明会の開催
10月2日
  〜4日
2009年次日本島嶼学会久米島大会における大学院学生と教員の参加:8名
10月10日 地域交流室運営委員会と連携してナーシングリーダーシップ会議を開催
10月14日
  〜17日
27th Annual National CRANAplus Conference参加(豪州):1名
10月21日 第68回日本公衆衛生学会総会自由集会(離島における保健看護活動)を開催し、奈良県会場と本大学、宮古島の3地点を結んだ遠隔によるディスカッション
12月〜3月 FD委員会と連携した国際島嶼看護論公開講演会の開催、総計5回(太平洋諸島5カ国からの招聘講師:豪州、グアム、ニュージーランド、ハワイ、台湾)
1月7日 大学院GPフォーラムにて参加発表(東京)、教員4名参加
2月13日 文化看護学会において大学院学生並びに教員の発表
2月14日
  〜19日
Guam, Saipan, Tinianの医療関連施設において実習:大学院学生3名、教員3名
2月26日 国際シンポジューム:太平洋島嶼地域の挑戦と可能性(名桜大学)に学内教員11名と島嶼保健看護領域の博士後期課程の学生2名が参加し、看護系以外の島嶼に関する学識者と交流をもった。グアム大学総長、ミクロネシア短期大学の学長へ本大学の大学院GPを説明し、パンフレットを配布したりして情報交換を行った。
随時 大学院GPに関するHP更新(日本語版、英語版)
3月末日 H21年度報告書を作成し、関係機関や看護系大学に配布予定

学内への発信

5月15日 開学記念日にて、H20年度大学院GP活動の報告
6月17日 大学院懇談会にて、全教員へ向けての大学院GP活動の報告

学外からの研修受け入れと交流

6月25日 台湾から研究院1名とがん専門看護師1名が来県し、本大学における学術的交流を実施
1月9日・10日 札幌医科大学看護学部教員による本大学遠隔教育の実際の視察見学と交流会議の開催
1月10 〜12日 国際島嶼看護論の非常勤講師(豪州)による多良間島診療所ならびに津堅島診療所の医療関係者(医師・看護職・事務職)との交流

評価:国内外における会議や学会、研修などで、大学院GP活動の現状を報告し、学際的交流が円滑になるように努めた。HPにて活動内容を随時掲載し、本大学のプログラムの取り組みについての情報発信ができた。最終年度に向けて、プログラムの成果を報告し、学術的な情報発信を継続していくことが必要である。

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平成22年度事業計画:島嶼保健看護課題研究ならびに特別研究 II の指導と2年目の成果評価と公表

1.課題研究ならびに特別研究指導
 1)現地の健康問題をテーマにしたアクションリサーチを多職種連携協働によるプロジェクト研究の推進と研究指導

2.成果のまとめ(報告書作成)
 1)島嶼看護高度実践者、実践的教育研究指導者育成プログラム
 2)島嶼における看護の現状と課題
 3)島嶼看護に関する人材育成方法と育成拠点のあり方
 4)島嶼看護学試案と島嶼看護学研究方法論

3.プログラムの評価と成果の公表
 1)プログラム評価委員会の開催と評価のまとめ:大学HPへの掲載
 2)県内ナーシングリーダーシップ会議、国内・国際シンポジュームの開催
 3)当大学の紀要、日本民族衛生学会、日本ルーラルナーシング学会、
   文化看護学会など関連の国内・国際学会ならびに学会誌にて発表

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